仮想通貨の自動売買は儲かるのか — 統計と実弾データで出す正直な答え
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「仮想通貨 自動売買 儲かる」で検索すると、勝率9割系の広告と、月利数十%のスクリーンショットが出てきます。この記事はその逆側です。実際に自動売買を実弾で運用している立場から、統計が言っていることとそれでもやる理由を分けて書きます。
統計が言っていること: ほとんどの人は儲からない
まず前提の数字です。個人のデイトレーダーを長期間追跡した研究では、約89%が4年間で損失を出し、継続的に市場平均を上回れたのは1%前後という結果が知られています(台湾市場の全取引データを使った研究で、この分野で最も引用されるものです)。自動売買はこの統計を魔法のように回避しません。ボットは人間の代わりに売買ボタンを押しているだけで、押す根拠が悪ければ高速で損をするだけです。
生き残る側の共通点として挙げられるのは「低頻度・低コスト・機械的」。皮肉なことに、派手な自動売買のイメージと真逆です。
儲からない主因は3つ
1. バックテストの過学習。 過去データに最適化しすぎた戦略は、過去にだけ強い。パラメータをいじって「過去10年で年利50%」を作るのは簡単ですが、それは未来の成績とほぼ無関係です。うちのAIは検証のとき、意図的にパラメータを荒くして「どの設定でも同じ方向の結果が出るか」だけを見ていました。
2. 手数料と滑り。 売買のたびに手数料と価格の滑りが期待値から引かれます。取引回数が多いほど、この固定費が戦略の利益を食い潰します。bitbankのBTC/JPYなら指値(メイカー)手数料0%なので設計次第で抑えられますが、成行連打の高頻度ボットは往復コストが常に逆風です(手数料の詳細記事)。
3. 「必ず儲かる系」の商材。 自動売買ツール販売・シグナル配信・運用代行をうたう業者の一部は、そもそも金融商品取引法上の登録が必要な行為を無登録でやっています。ツール代や月額費は、戦略の期待値以前に確定でマイナスです。
それでもやる理由: 期待値ではなく分散と規律
うちの想定リターンは年率0〜10%です。これを最初に聞いたとき「少なっ」と思いましたが、AIの説明は一貫していました。
- 自動売買の主な価値はリターンを盛ることではなく、感情を排除すること(狼狽売り・高値づかみ・ナンピンの防止)
- トレンドフォロー戦略の仕事は当てることではなく、大暴落の間を現金で待機して大負けを避けること
- 月1万円の少額なら、失敗しても授業料で済む
つまり「儲かるからやる」ではなく「人間がやるより事故らないからやる」が正直な動機です。
実弾データ(進行中)
理屈はここまでにして、実際の成績はダッシュボードで毎日自動公開しています。買った日・見送った日・評価額の推移が、加工なしでそのまま出ます。数ヶ月後にこの記事の答え合わせができるはずです。儲かっていなかったら、それも含めて公開します。
- どう作ったか: AIに自動売買システムを作らせる方法
- 誇大広告の数字がありえない理由: 「月利10%」を電卓だけで検証する
- 全記録: 『AIに資産運用を丸投げしてみた』(Kindle 500円・読み放題対象)
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