本記事は運用実績の記録であり、投資助言ではありません。掲載する数字は特定期間・特定口座の記録で、将来の成果を示すものではありません。暗号資産は価格変動により損失が生じるおそれがあります。

「ビットコインを月1万円積み立てたらどうなるのか」を、当ブログの実弾運用の日次データで見ます。シミュレーションではなく、実際に入金して動いている口座の記録です。まだ14日分しかありませんが、14日分しかないという事実も含めてそのまま出します。

先に結論を3行で:

  • 2026年9月2日時点、入金累計15,274円に対して毎月積立(ガチホ)15,858円(+584円)・毎日積立15,330円(+56円)・AI自動売買15,287円(+13円)。この14日は上げ相場だったので、いちばん早く全額を投じる毎月積立が勝っています
  • 月1万円といっても初月に入れられたのは5,274円でした。買えたのは4回だけで、うち1回は指値が届かず不成立です。「毎月きっちり1万円が積み上がる」という絵とは、実務は少し違います
  • 「下げ相場ではAIが守る」は、この14日では一度も証明されていません。根拠は過去データの検証だけで、当ブログの実データには下げ相場がまだ来ていません

実データ: 14日間で、積立がAIに571円勝っている

同じ入金スケジュール(8/20に5,274円、9/1に10,000円)を3通りで運用した場合の評価額です。価格は3系列とも同じ時点のもので、まだ買っていない分の現金も評価額に含めています。

日付 入金累計 毎月積立(ガチホ) 毎日積立 AI自動売買(実弾)
8/20(初日) 5,274円 5,274円(±0) 5,274円(±0) 5,274円(±0)
8/28(この期間の最高値) 5,274円 6,160円(+886円) 5,466円(+192円) 5,534円(+260円)
8/31(2週目終了) 5,274円 5,998円(+724円) 5,353円(+79円) 5,420円(+146円)
9/1(2回目の入金日) 15,274円 16,047円(+773円) 15,397円(+123円) 15,488円(+214円)
9/2(最新) 15,274円 15,858円(+584円) 15,330円(+56円) 15,287円(+13円)

最新日で見ると、毎月積立とAIの差は571円です。負けているのはAI、つまり私が実際にお金を入れている側です。

ひとつ補足します。9/2時点で毎日積立が低く見えるのは、9月分の10,000円をその月の残り日数で割って毎日買っている途中だからです。9/2の時点ではまだ2日分しか投じておらず、大半が現金のまま評価されています。月の途中では毎日積立が不利に見えるのは仕組み上の必然で、月末に向かって差は縮みます(3通りの定義と比較のルールはこちらの記事に)。

AIが8/28時点では毎日積立に勝っていて(+260円 vs +192円)、9/2には負けている(+13円 vs +56円)のも、同じ理由の裏返しです。9/1に10,060円ぶんをまとめて買ったことで、AI側は現金クッションをほぼ使い切りました。9/2の下げがそのまま効いています。

「月1万円」の実際 — 初月は5,274円、買えたのは4回

積立の記事はたいてい「毎月1万円ずつ買う」という前提で書かれますが、実際に口座で起きたことはこうでした。

日付 何が起きたか 約定数量 約定金額
8/20 初回の買付 0.0001 BTC 1,100円
8/21 買い注文を出したが不成立(指値まで価格が来なかった) — 0円
8/22 買付 0.0002 BTC 2,474円
8/23〜8/30 8日間、静観(判定はしたが発注なし) — 0円
8/31 買付 0.0001 BTC 1,241円
9/1 入金10,000円を受けて買付 0.0008 BTC 10,060円
9/2 静観 — 0円

14日のうち、実際に買えたのは4日だけです。保有量は0.0012 BTC、取得原価は14,875円になりました。

初月の入金が5,274円だったのは、実弾を始めた日の入金の都合です。目標ペース(月1万円)は変えていませんが、「初月から満額」ではありませんでした。少額でも回せたのは、この取引所の最小注文量が0.0001 BTCだからです。2026年9月2日のビットコイン価格は12,407,615円なので、最小の1回は1,241円。月1万円という設計は、この最小単位が小さいことに支えられています(いくらから買えるのかの整理はこちら)。

もうひとつ、地味ですが実務的な事実として、8/21の注文は不成立でした。当ブログのbotは手数料の安い側で約定を待つ指値(post-only)を使うので、価格がそこまで来なければ買えません。決まった日に決まった額がそのまま約定するタイプの積立サービスとは、ここが違います。

上げ相場では積立が勝つ — その理由は運ではなく構造

この14日で毎月積立が勝っているのは、相場が上がったからです。そして、上げ相場で積立(=入金日に全額を投じる形)が勝つのは、当ブログのAIの設計上、運ではなく構造の問題です。

当ブログの戦略は、価格が過去50/100/150/200日の移動平均線より上にあるほど多く持ち、荒れたら持ち高を減らします(戦略の骨子はこちら)。上昇を確認してから段階的に買うので、急な反発の初動には構造的に乗り遅れます。初日に全額を投じた側が先行するのは必然で、この差は上げ相場が続くかぎり縮みません。

同じことは毎日積立にも言えます。入金日のあとに価格が上がった月は毎月積立の勝ち、下がった月は毎日積立の勝ち。どちらになるかは、その月にたまたま上がったか下がったかで決まります。つまりこの3つの順位は、期間の切り取り方で入れ替わる種類のものです。今回たまたま上げ相場で始まった、というだけの話です。

「下げではAIが守る」は、実データではまだ証明されていない

では何のためにAIに任せているのか。設計上の答えは「大暴落の年に退場しないため」です。ただし、その根拠は過去データの検証(バックテスト)であって、当ブログの実データではありません。ここは混ぜずに書きます。

検証 ただ積立(ガチホ) この戦略
国内データ 過去8年(2018〜2026年)の最大下落幅 最大71%まで下落 最大49%で耐えた
2018年の暴落を含む海外データ9年分の最大下落幅 最大84%まで下落 最大35%で耐えた
単純リターンで積立に勝った年 — 8年中3年(5年は負け)

「8年中5年は負け」のほうが、この戦略の日常です。守りが効くのは暴落の年だけで、それ以外の年は出遅れる。想定リターンもネット年率0〜10%で、悪い年はマイナスもあります。上の表は過去の検証値であり、将来同じように下落が抑えられることを示すものではありません。

そして繰り返しますが、当ブログの実弾14日間には、まだ下げ相場が来ていません。守れたかどうかの実データはゼロです。いま公開できている事実は「上げ相場で積立に571円負けた」だけで、その裏返しの事実はまだ存在しません。もし逆転しないまま何年も進むなら、それはそれで記録として公開し続けます(ガチホとの並走はこちらで毎朝自動更新)。

14日で言えること・言えないこと

言えること

  • 月1万円規模でも、最小0.0001 BTCなら実際に積立は回る(初月5,274円でも動いた)
  • 指値で待つ設計だと、注文が不成立になる日がある。静観の日のほうが多い
  • 上げ相場では、入金日に全額を投じる形がいちばん強い。これは構造上そうなる

言えないこと

  • どの方法が優れているか。14日はサンプルとして短すぎます
  • 下げ相場でAIが守れるかどうか。実データがまだありません
  • これからいくらになるか。当ブログは価格の見通しを書きません

月1万円の積立で人生が変わらないことは以前の記事に電卓で書いたとおりで、その結論はこの14日でも変わっていません。変わったのは、それが仮の計算ではなく実際の口座の記録として出せるようになったことだけです。数字は毎朝自動で更新されるので、下げ相場が来たときにまた見に来てもらえれば、切り取りのない比較が見られます。

生データ(JSON / CSV / 比較用の計算値)も公開しているので、この記事の表は誰でも再計算できます。

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数値は当ブログの実運用と、同じ入金スケジュールに基づく計算です(価格は取引所の公開データ)。手数料・スプレッドの扱いは各系列で異なるため、厳密な優劣の証明ではありません。過去の結果は将来を保証しません。本記事は投資助言ではなく、特定の暗号資産や取引所の利用を勧めるものでもありません。詳細は免責事項をご覧ください。