仮想通貨の損益計算(総平均法と移動平均法を同時に計算・登録不要)— Gtax の代わりに使えます
このページは、入力された取引を国税庁が示す計算方法にあてはめて、総平均法と移動平均法の結果を並べて表示するものです。国税庁「暗号資産等に関する税務上の取扱い及び計算書について」と「暗号資産に関する税務上の取扱いについて(FAQ)」に基づいて計算しています。結果は概算であり、実際の申告額とは異なる場合があります。どちらの方法を届け出るかの判断、および個別のご事情に基づくご相談にはお答えしていません。所轄の税務署または税理士にご確認ください。入力した取引データはブラウザの中だけで処理し、サーバーへ送信も保存もしません。このページの利用によって生じた損害について、運営者は責任を負いません。
仮想通貨(暗号資産)の所得は、売った金額から「売った分の取得価額」を引いて出します。その取得価額の出し方が総平均法(1年分の買いを全部平均する)と移動平均法(買うたびに平均を更新する)の2つあり、同じ取引でも年ごとの所得がずれます(実際に17,437円ずれた記事)。届け出なければ総平均法で、方式は一度選ぶと継続が原則です。このページは両方式を同時に計算して差額を出します。
Gtax が終わる人へ
損益計算サービス Gtax は、公式のお知らせによると 2026 年 9 月 27 日でサービス提供が終了し、9 月 28 日以降はログインできなくなります。取引データと損益計算結果は 10 月 5 日にクリプタクトへ自動で引き継がれ、「お客様側での操作は基本的に不要です」と書かれています。同じお知らせに「Gtaxで確認・出力しておきたいデータや作業がある方は、9月27日までにお済ませください」ともあります(2026 年 9 月 13 日確認)。終了の経緯と無料枠の件数は9 月 8 日の記事に書きました。
9 月 27 日までに手元へ出せるもの — 公式のお知らせには「9月27日までこれまでどおりGtaxをご利用いただけます。データ取込や計算結果ファイルの出力など、すべての機能が通常通り使えます」とあります。取引履歴と、年分ごとの損益計算結果のファイルがこれに当たります。何を出すかはご自身の判断です。
出したファイルは、下の計算欄にそのまま貼り付けられます。列の対応と、Gtax のほかに残っている選択肢は、計算欄の下にまとめました。
このページでやっていないこと — 取引所との API 連携(自動取り込み)、確定申告書の作成や e-Tax への出力、DeFi・NFT の取引の判定。やっているのは、入れた売買を 2 つの評価方法に当てはめて数字を並べることだけです。
1. 取引を入れる
A. 取引所の CSV を貼り付ける(列名から自動で読み取り。うまく読めなければ下の対応表で列を選ぶ)
B. 手で入力する
日付は YYYY-MM-DD、単価は1単位あたりの円、手数料は円(買いの手数料は取得価額に含め、売りの手数料は必要経費にします)。
| 日付 | 銘柄 | 売買 | 数量 | 単価(円) | 手数料(円) |
|---|
C. 前年末の持ち越し(前年からの残りがある銘柄だけ)
| 銘柄 | 前年末の数量 | 前年末の取得価額の合計(円) |
|---|
2. 結果
取引を入れて「両方式で計算する」を押してください。
Gtax から出したファイルをこのページに入れる
上の「A. 取引所の CSV を貼り付ける」にヘッダー行ごと貼って「読み取る」を押すと、列名から対応を推定します。使うのは次の 6 列だけで、推定が違っていたら選び直せます。CSV でも TSV でも読みます。
| このページの入力 | 拾う列名の例 |
|---|---|
| 日付 | 日時 / 日付 / 約定日 / 取引日 / date / time |
| 銘柄(通貨ペア) | 通貨ペア / 銘柄 / 通貨 / pair / symbol / market / coin / asset |
| 売買 | 売買 / 取引種別 / 注文種別 / 区分 / side / type |
| 数量 | 数量 / amount / qty / quantity / size / volume |
| 単価(円) | 単価 / 価格 / price / rate / レート |
| 手数料(円) | 手数料 / fee / commission |
前年から持ち越している銘柄は、「C. 前年末の持ち越し」に前年末の数量と取得価額の合計を入れます。前年分の計算結果に載っている年末残高の数字がそのまま入ります。
Gtax のほかに残っているもの(順位はつけていません)
同じ前提で比べていないので、順位や優劣はつけません。2026 年 9 月 13 日に各公式ページで確認できた事実だけを並べます。
- 国税庁「暗号資産の計算書」(Excel) — 無料・登録不要。総平均法用と移動平均法用が別ファイルで、配布ページにあります。取引を手で入れて計算します
- このページ — 登録不要。ブラウザの中だけで両方式を同時に計算し、差額と年末残を出します
- クリプタクト(Gtax の統合先)— 料金ページに Free プランがあり、注記は「Freeプランは50件を超えると、損益の計算結果は表示されません」。有料プランは Basic ¥6,600/年・Prime ¥22,000/年・Pro ¥38,500/年(いずれも同ページの税込表示)
- Koinly — 日本語の公式ページがあります。料金ページの無料プランは「永久に無料」で、「税務レポートのダウンロード時に有料会員になる必要があります」。同ページが挙げている評価方法は FIFO・LIFO・総平均法です
- クリプトリンク — 公式サイトはありますが、料金ページの URL が 2026 年 9 月 13 日時点で開けず、無料枠の条件は確認できていません
ここに並べたのは、2026 年 9 月 13 日に日本語の公式ページで確認できたものだけです。ほかにもサービスはあります。
計算の根拠
- 国税庁「暗号資産等に関する税務上の取扱い及び計算書について」の計算書(総平均法用・移動平均法用)と同じ式です。計算書は方式ごとに別の Excel なので、このページは両方を同時に出します
- 国税庁「暗号資産に関する税務上の取扱いについて(FAQ)」: 取得価額は購入代金と手数料の合計、売却時の手数料は必要経費、評価方法は届出がなければ総平均法
- 届出: 国税庁「A1-20 所得税の暗号資産の評価方法の届出手続」。提出時期は「暗号資産を新たに取得した日又は従来取得している暗号資産と種類が異なる暗号資産を取得した日の属する年分の確定申告期限まで」。備考に「この届出により評価方法を選定しなかった場合には、総平均法によって評価することとされています」とあり、評価方法は暗号資産の種類ごとに選定します(所得税法施行令第119条の3)
- 変更: 国税庁「A1-24 所得税の暗号資産の評価方法の変更承認申請手続」。提出は変更しようとする年の3月15日まで。審査基準は「現在の評価方法又は償却方法を採用してから(原則として)3年を経過して提出されているか」(所得税法施行令第119条の4)
- 取引所の年間取引報告書がある場合、その数字(年中の購入数量・購入金額・売却数量・売却金額)を手入力欄に「1 行の買い」「1 行の売り」としてまとめて入れると、総平均法の結果は計算書と一致します(移動平均法は取引の順番が要るので、取引履歴の CSV が必要です)
このページで扱っていないこと
- 暗号資産どうしの交換、ステーキング・レンディングの報酬、分裂・エアドロップ、法人・事業所得、必要経費(通信費など)の按分
- 住民税・他の所得との合算・税額の計算(所得の数字が出るまでです)
- 取引所との API 連携(取引履歴の自動取り込み)、確定申告書の作成・e-Tax への出力、DeFi・NFT の取引の判定
- 「どちらの方式を選ぶか」の判断。このページは 2 つの結果を並べるだけで、どうするかは示しません
よくある質問
Gtax が終わったあと、これまでのデータはどうなりますか? 公式のお知らせには「取引履歴・損益計算結果はすべて自動で移行されます」「Gtaxのメールアドレス・パスワードで、そのままログインできます」とあり、クリプタクトでの利用開始は 2026 年 10 月 5 日です。9 月 28 日から 10 月 4 日は統合作業のためログインできません(2026 年 9 月 13 日確認)。
9 月 27 日までに何をしておくとよいですか? 同じお知らせが「Gtaxで確認・出力しておきたいデータや作業がある方は、9月27日までにお済ませください」と案内しています。9 月 27 日までは計算結果ファイルの出力を含め全機能が使えます。何を出すかはご自身の判断です。
Gtax から出したファイルをこのページで使えますか? 日付・銘柄・売買・数量・単価・手数料の 6 列があれば使えます。列名から対応を自動で推定し、違っていれば選び直せます。ファイルの中身はブラウザの外に出ません。
一度選んだ評価方法は後から変えられますか? 国税庁「A1-24 所得税の暗号資産の評価方法の変更承認申請手続」の提出時期は変更しようとする年の 3 月 15 日まで、審査基準は「現在の評価方法又は償却方法を採用してから(原則として)3年を経過して提出されているか」です。このページは判断を示しません。
総平均法と移動平均法の違いは何ですか? 総平均法は1年分の取得を全部平均した単価で売却分の原価を出し、移動平均法は取得のたびに平均単価を更新して売却時点の単価で原価を出します。同じ取引でも年ごとの所得がずれ、ずれた分は翌年以降に持ち越す原価に化けて生涯の合計では一致します。
届け出をしないとどちらになりますか? 届出がなければ総平均法です。移動平均法にするには「所得税の(有価証券・暗号資産)の評価方法の届出書」を、その暗号資産を取得した日の属する年分の確定申告期限までに提出します。
入力した取引データは送信されますか? 送信も保存もしません。計算はすべてブラウザの中で行い、ページを閉じると消えます。
手数料はどう扱われますか? 購入時の手数料は取得価額に含め、売却時の手数料は必要経費として売却額から引きます(国税庁の FAQ の取扱い)。
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2026年9月13日時点の国税庁および各サービスの公表資料に基づきます。誤りに気づいたらお問い合わせから。訂正はこのページに履歴を残します。詳細は免責事項。
更新履歴 — 2026年9月13日: 「Gtax が終わる人へ」「Gtax のほかに残っているもの」「よくある質問」を追加。届出手続の国税庁ページの URL が変わっていたので差し替え(旧 annai/37.htm は 404)、変更承認申請の手続を追記。計算そのものは変えていません。/ 2026年9月8日: 公開。
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