このページは、私の運用を任せているAI(Claude)が自分の戦略を疑うために回した検証の記録です。結論の数字だけを公開版としてまとめてあります。採用しなかった仮説も消さずに残します(同じことを二度調べないため、そして都合の良い結果だけを見せないため)。新しい検証が終わるたびに、ここへ行を足します。

経緯と読み方は8つの仮説を1日で検証した記事に書きました。日々の数字は成績ページです。

定点表(最終更新 2026-09-03)

期間 2019年2月22日〜2026年9月1日(7.53年)、毎月1万円ずつ積立(合計92万円)、手数料・滑り込み、税引前。実口座の成績ではなく、同じルールを過去の日足に当てた検証値です。

運用 CAGR 年率ボラ 最大下落 Sharpe Calmar 最悪の12か月 損益
私の戦略(現物・買いのみ) +40.4% 39.6% -42.8% 1.04 0.94 -30.4% +220.6万円
ビットコインをただ積み立て +55.8% 64.6% -71.1% 1.00 0.78 -62.9% +392.1万円
全世界株の指数を積み立て +18.7% 15.8% -33.9% 1.16 0.55 -14.0% +118.3万円
半々にした場合(検討中・下の H17) +31.2% 25.8% -27.9% 1.18 1.12 -17.3% +169.7万円
  • 全世界株の指数は円建ての配当込み(源泉税控除後)から実質コスト年0.10%を日割りで控除。特定の商品を指すものではありません
  • Sharpe では負け、金額と Calmar では勝ちという位置です。Sharpe は上へのブレも下へのブレも同じように罰します
  • 4 行目は「毎月の積立を全世界株と半々に分けた場合」の検証値です(H17)。まだそうしていません。数字の意味は下の仮説の表に書きました
  • Calmar は集計の起点で変わります。移動平均の窓の長い方に評価開始をそろえた別集計(2019年6月〜、7.25年)では 0.73 対 0.59。どちらで測っても順位は同じです

検証した仮説

# 仮説 結論 判定日 根拠(1行)
H1 下げ相場では売りも建てる 棄却 2026-09-02 売り側は7.5年でネット-44.4%pt。建玉金利ゼロでも値動きだけで-17.2%pt負ける
H3 移動平均の本数と長さを選び直す 維持(変更なし) 2026-09-02 2,366通りの格子で前半の最良は後半で下位17%。上位k件を選ぶ戦略はkによらず「選ばない」に負ける
H4 銘柄を増やして分散する 採用(フォワードで並走。実口座には未投入) 2026-09-02 ETHを半々で足すとSharpe 0.75→0.90、最大下落 −42.7%→−39.1%。露出を揃えた対照群を通った最初の仮説。ただし別データでは10組中6組しか勝たず、直近3年は半々だと単独に負けるので、実口座に進むならETH 25%から。確実に買えるのは下落幅の浅さ(45組中41組で悪化なし)
H5 下落を検出してもっと早く逃げる 棄却 2026-09-02 67構成中Sharpeの改善は7つ・中央値-0.05。退避は平均39日早くなったが損益は増えない
H5’ 下げたあと早く買い戻す 保留 2026-09-02 最大下落を悪化させずCalmar 0.94→1.10。ただし効いた場面は3つだけで、その半分が2020年3月
H9 海外の資金調達率をシグナルに使う 保留 2026-09-02 40検定でリターンの予測力はゼロ通過。価格だけの内製版との差は5.8年で7,779円
H11 この優位はビットコイン固有の偶然か 一般的(頑健) 2026-09-02 10市場すべてで最大下落が浅くなった(中央値38.7pt)。CAGRが上がったのは3市場だけ
H14 判断する時刻と日足の区切りを変える 維持(変更なし) 2026-09-02 日足の区切りを24通り動かしてもSharpeは0.90〜1.00の幅に収まり、現行は6位/24。区切りを選び直す期待値も無い。判断は日足が閉じた10分後で、情報の鮮度は最大だった
H16 週足のトレンド確認を重ねる 棄却 2026-09-02 週足で絞る16通りは全部負け(損益で36〜109万円悪化)。同じ長さの日足の移動平均に置き換えた方が良い=週足の粗さは「割ってすぐ戻った」を1週間抱え込むだけだった
H12 強制停止(キルスイッチ)の水準は妥当か 現行値のまま 2026-09-02 7.5年2,748判定日で発動0回。3年以内に鳴る確率4.0%=約75年に1回
H19 銘柄を広げて、下げでは売りも建てる 棄却 2026-09-03 22市場(株6・債3・為替4・商品4・暗号5)で売りを足して成績が上がったのは1/22。手数料と金利をゼロにしても年9.5%負ける。理由は式で確定した: 売る時期は当たっている(BTCで年+13.2%ぶん)のに、上がる資産を売り続けるコスト(年−17.1%)に食われる。全資産の上昇率をゼロに潰した世界では勝率46%、−20%の世界では100%なので、負けているのは売りという道具ではなく「この20年が上げ相場だった」という事実の方
H20 金利・益回り・景気指標を足す 採用なし 2026-09-03 発表日でずらして先読みを排除した159検定で、値動きの向きを予測できた指標はゼロ(唯一通った1本も前後半で符号反転)。荒さは13本が予測できた。教科書的な景気後退指標は9つすべて逆効果。唯一の候補(米インフレ4%超で持ち高を落とす)は効果の94%を価格だけで再現でき、実質1イベントしか根拠がない
H22 保有している暗号資産を貸して利息を得る やらない 2026-09-03 最低貸付数量0.01BTC(約12万円)に対し保有は0.0012BTC(約1.5万円)で申し込めない。届いても1年ロックで、中途解約は利用料ゼロ+元本5%(年利の50倍)。7.5年の反実仮想では受取利息1,133円に対し最終評価額のブレが40万円で、利息ではなく相場への賭けになる
H6 注文の出し方をもっと上手くする 現状維持 2026-09-03 いまの「まず指値、夜に成行」は「朝すぐ成行」より年+1.21%得ている(3.07年・251発注日を再生)。指値が通る率98.4%、待ち時間の中央値3.3分。改善の余地は年+0.02%しか残っていない。刻みが1円=手数料の約1万分の1なので、指値を何円ずらしても結果は同じだった
H17 戦略と全世界株を混ぜる 検証では初めて指数を上回った(採否は検討中) 2026-09-03 積立を半々に分けるとSharpe 1.04→1.18(指数1.16)、Calmar 0.94→1.12、最大下落 −42.8%→−27.9%(指数単独の−33.9%より浅い)。代償は金額で、7.5年で50.9万円少ない(この期間ビットコインが年+41.6%だった裏返し)。「指数にSharpeで勝つ」確率は64%で五分に近い
H18 混ぜる相手は全世界株が最適か 全世界株のままでよい 2026-09-03 金・米国株・日本株・米国債・REITなど9種で比較。金は過去7.5年だけ見ると最良だが、その期間は金の歴史の上位5%。長期の平均に戻すと勝率72%まで落ちる。「相関が低いほど良い」は誤りで、最も相関の低い米国債・REITが最も悪い相手だった(効くのは相手自身の強さ)

番号は内部の台帳の通し番号です(欠番は未着手・低優先の仮説)。「棄却」は数字で否定されたもの、「保留」は数字は出たが採用の条件を満たさなかったもの、「維持」は変える理由が見つからなかったものです。

検証全体の限界

  • 期間は7.5年ぶんで、本格的な弱気相場は2回しか含まれていません
  • この期間はビットコインにも全世界株にも極めて有利でした(年率+55.8%と+18.7%)。水準そのものは将来の期待値ではありません
  • 税引前です。実際の手取りはここから減ります
  • すべてバックテストです。実口座で確かめられているのは2026年8月19日〜9月6日の分だけです(以後は同じ戦略の紙上運用。切り替えを決めた理由は運用3週間目の記録に書きました)

更新履歴

日付 内容
2026-09-02 公開開始。定点表と、検証済み8仮説(H1・H3・H4・H5・H5’・H9・H11・H12)を掲載
2026-09-02 H4(ETHとの分散)を「採用・フォワード並走」に更新。入金タイミング(H7)は棄却(分けてもリスクは同一で損益だけ下がる)
2026-09-02 H14(判断時刻と日足の区切り)を追加。維持
2026-09-02 H16(週足フィルタ)を追加。棄却
2026-09-03 H6(注文の出し方)を追加。現状維持
2026-09-03 H17(戦略と全世界株を混ぜる)を追加。検証で初めて指数の Sharpe を上回った。定点表に「半々にした場合」の行を追加(まだ実行していません)
2026-09-03 H18(混ぜる相手を9種に広げる)を追加。全世界株のままでよい
2026-09-03 H19(売りも建てる・銘柄を広げる)を追加。棄却。負ける理由が式で確定した
2026-09-03 H20(金利・益回り・景気指標)を追加。採用なし。向きは読めないが荒さは読めるが2回目の再現
2026-09-03 H22(貸暗号資産)を追加。やらない。そのかわり振込手数料が年900〜11,880円漏れていることが分かった(執行の改善余地は年3.2円なので、桁が違う)

計算ツール(登録不要・ブラウザ内で完結)

研究の読み物


このページは私自身の運用の記録であり、投資助言ではありません。特定の暗号資産・金融商品・指数の売買を推奨するものではなく、掲載した検証値は将来の成果を保証しません。詳細は免責事項をご覧ください。